はじめに
日本におけるランニングブームが到来して以来、今では健康増進から、レースの記録を伸ばしていく方まで、多くの方が取り組まれているかと思います。
今回はそんな「ランニング」に多いケガの特徴と、競技力UPのポイントを解説していきたいと思います。
ランニングの特徴とは?
歩行動作との大きな違いは「空中に浮いている時間帯がある」という事です。
何を当たり前の事を・・・と思われるかもしれませんが、ここに大きなポイントがあるのです。
空中姿勢がない歩行と比べ、ランニング動作では関節に4~5倍の負荷がかかっているという研究結果もあります。しかも、その方の体重や筋肉量、あるいは走行スピードや、総走行量によっても、その負荷は右肩上がりに増加していきます。
それに加え、ランニングフォームやシューズの選び方によっても、影響が出てしまう事が想像されます。
ランナーに多い怪我とは?
上記にあげたように、歩行に比べ4~5倍という負荷が関節にかかってしまうために、適切なケアを行わなかったり、自身に合った強度で行わない場合、疲労の蓄積によって、各種の障害を引き起こします。
そしてその多くが上半身ではなく、下半身の障害です。
以下にランナーに多い障害の一例を挙げていきます。
膝関節:ランナー膝(腸脛靭帯炎)、膝蓋靭帯炎
下腿:シンスプリント、疲労骨折
足関節:足関節捻挫、腓骨筋腱炎
足部:足底筋膜炎
足関節の捻挫を除き、他の障害が全て「慢性的な負荷の蓄積」によって引き起こされるものとなっています。
ランニングによる痛みを引き起こさないためのポイントとは?
ランニング前後と、ランニング自体のポイントを分けて解説していきます。
- ランニング前後
いきなり走り出してしまう方が非常に多い印象です。「たかがランニングでしょう?」と高を括らずに、走り出しの前には必ずウォーミングアップを行いましょう。
終了後も、そのまま終わるのではなく、クールダウン、ストレッチ、各関節のアイシングやアイスバスに漬かるなどのケアがおすすめです。
- ランニング
強度設定:いきなり高強度のランニングからではなく、ゆったり物足りないくらいからスタートする事がお勧めです。
シューズ:足の指が曲がらない、サイズ、横幅がぴったりと合うシューズ選びが必須です。プロフェッショナルモデルなどを選ぶ場合、スピードを出すために足の保護機能などはそぎ落とされています。厚底シューズが流行っていますが、十分な競技力が身についてからが良いでしょう。
ランナーへの骨盤王国での施術とは?
歩行動作や、ランニングフォームを確認し、動きのエラーが出ている筋肉や関節に対し、施術を行います。身体が整っていなかったり、どこかに無理がかかるような身体の使い方では、なかなか改善しなかったりするため、足だけではなく上半身も含めた、身体全体を確認していく事が非常に重要になってきます。
効率の良いランニングフォームを行うためには、肩関節や肋骨面の柔軟性なども重要な要素になってきます。
日比谷足改善センターでは、上記のような観点からランナーの方々のお手伝いを行います。
なかなか改善しない足のトラブルや、競技力UPを行いたい方は一度当院にご相談ください。
終わりに
健康増進のためのランニングがいつの間にか、健康を阻害してしまう。
そんな事態にならないようなランニングを行っていきましょうね。