皆さんは、足首を伸ばす動きをした時に足首の後ろ側に痛みを感じたことはありますか?もしかしたら、それは三角骨障害と言われる症状かもしれません。痛みの出る箇所が近いことからアキレス腱炎かもと思い込む方が多いとされていますが、アキレス腱炎と三角骨障害は異なるものです。今回は、そんな三角骨障害について紹介させていただきます。
1 三角骨障害とは何か?
三角骨障害を知るために、先ずは三角骨がどこにあるのを知る必要があります。三角骨は、足関節(足首)にある距骨という骨の後ろにある過剰骨と言われるものです。過剰骨は文字通りの本来はない過剰にある骨の事です。珍しい感じもしますが、健常者の約10%程度はあるとされています。
そんな三角骨が、足首の後ろで挟み込まれたり擦れることによって、痛みを生じる状態が有痛性三角骨障害なのです。有痛性と言われているのは、通常無症状の場合がほとんどだからです。初期のうちは軽い痛みや違和感だけで、安静にしていれば回復することも多いです。しかし症状が進行するにつれ、次第に動作時に毎回痛みがあったり、重症になると歩行時に痛みを伴うこともあります。
2 三角骨障害になる原因は何か?
三角骨障害は、足首のオーバーユースによって発症するケースが多いですが、ある一瞬過度に底屈動作が入りすぎた(底屈強制)場合に、三角骨に過度な挟み込みが起き、そこから痛みが急に出現する場合もあります。
先天的な要素として三角骨自体が余剰骨なので三角骨が大きければ大きいほど、挟まったり擦れる可能性が高くなるので痛みを生じるリスクも増えていきます。
また、三角骨障害は三角骨が形成されてからの障害なので10代半ば頃から出現する可能性が高くなるとされおり、足首を伸ばす行動(足関節の底屈)をしたり、伸ばす動きを繰り返すことで痛みを生じるようになっていきます。また、つま先立ちや片足に体重を乗せてたりすると痛みが増す傾向があります。
3 病院での三角骨障害に対するアプローチ
病院では、レントゲンや超音波検査によって三角骨があるかどうかの確認を行います。三角骨があることを確認したうえで、多くの場合は保存療法で症状の軽減をしていくことが多いです。痛みが強いときは炎症を抑えることを優先に治療していきます。また、痛みが強い時期は負担がかかる足首を伸ばすような動きは、行わないもしくはテーピングによる制限をかけることもあります。
炎症がある場合には、消炎鎮痛剤などの薬物療法をとる場合もあります。試合や大会などが直近で、尚且つ痛みが強い場合にはステロイド注射を行うこともあります。リハビリなどの保存療法で症状の改善が見込めない場合や、症状が改善しても繰り返し痛みが再発する場合、三角骨を手術で摘出をすることもあります。
4 骨盤王国日比谷整体院でのアプローチ
骨盤王国日比谷整体院では、足首に負担のかかっている原因を見つけるために全身の検査をしていきます。なぜ全身の検査を行うのか。それは、姿勢や重心のかけ方による足首への影響を軽減していき、足首の可動域の改善や足首の底屈運動の機能改善を目指していくためです。痛みを軽減していくだけでなく、痛みを繰り返さないためには足首に負担をかけている身体の状態を変えていく必要があるのです。
根本的な解決を目指すうえで、三角骨の有無ももちろん関係してきますが、三角骨の有無以上に三角骨が挟まってしまうような状態や擦れてしまう状態にならないようにしていくことが大事になってくると私たちは考えているのです。
5 最後に
今回は、三角骨障害についてご紹介させて頂きました。三角骨障害は、必ずしも全員が発生するわけではありませんが、一度発生すると繰り返し痛みが出る可能性があり、酷くなると歩くだけでも痛みを伴うこともあります。
心当たりのある方や痛みのある方、なかなか改善しない方は、ぜひ当店にご相談下さい。骨盤王国日比谷整体院がお悩みの解決の一助とならせていただきます。