重複爪とは
上に重なっている爪の根本が抜けてしまい、
爪先端は皮膚とくっついているという状態が起き、
その下に新しい爪が潜り込むように生えている状態を重複爪と言います。
新しい爪が生えてくる過程で先端にある古い爪が邪魔になり、
それを押し上げながら成長します。
新しい爪はある程度は伸びますが、古い爪に負け成長が止まってしまいます。
この悪循環が繰り返されると、何段か重複した厚い爪となってしまいます。
重複爪の原因
重複爪の原因は、以下が考えられます。
(1) 爪の乾燥
爪が乾燥するとその結果、爪がもろくなり重複爪になることがあります。
特に空気が乾燥している冬場は注意が必要です。
足の爪にネイルをする方ですと、ネイルを落とす際に使うリムーバーが乾燥を招きやすいです。
長期間使用していると爪がもろく・薄くなってしまいます。
(2) 物理的な衝撃
足の指を扉に挟んだり、爪先をどこかにぶつけたというケースも多く見受けられます。
他にも爪の切り方が悪くても、爪の層に物理的衝撃を与える原因になってしまいます。
(3) 栄養不足
無理なダイエットや食事が偏っていたりすると栄養不足になり、
爪の発育が悪くなって重複爪になる可能性が高くなります。
爪の主成分であるタンパク質やミネラルを多く摂るようにしましょう。
(4) 血流不良
血流が悪いと指先まで栄養が届きづらくなることで、爪の成長に悪い影響を及ぼします。
その結果、爪が十分な厚みやスピードで成長せず、重複爪になることもあります。
治療法
まずはカウンセリングを通して病歴やきっかけ、爪、皮膚の状態を確認します。
重複爪というのは上に重なっている爪を取り除いたからといって良くなるわけではありません。
新しい爪の発育を阻害しないように、爪の形を整えることも合わせて行っていきます。
グラインダーという特殊な器具を用いて表面の厚みを削っていくことで、
重なっている爪を取りやすくしたり、形を整えます。
専用の爪切りハサミやニッパーで問題を起こしている爪を取り除きます。
最後の仕上げに爪の保湿をして完了です。
1本の爪で約30分くらいで仕上がります。
通常、一番下の新しい爪だけを残して上に重なった古い爪を取ってしまうことで、
悪循環を止められ、正常に爪が伸びていきます。
しかし、足や趾に問題があり慢性的に爪への負荷がかかっていることが
原因で重複爪となっている場合は、
足や趾の問題を解決するために施術する必要があります。
二枚爪のケア方法
爪の施術が完了した後、新しい爪が健康に生えてくるようにし、重複爪を再発させないためのポイントをお伝えします。
●爪の伸ばし方
深爪に爪を切ってしまうことも重複爪に繋がります。
足の指を横から見た時に、指の皮膚の先端と同じ長さくらいまでは爪を伸ばしましょう。
また、爪の先端の形は長方形になるようにスクエアカットをします。
両端の角を斜めに切り込まないようにしましょう。
爪が弱っている時は、お風呂に入り、爪が柔らかくなっている状態で
爪切りではなく爪やすりを使って爪を短くしていくと良いです。
●血流を改善させる
血流不良は爪の栄養状態の悪化に繋がります。
血流を改善するために体や手指を動かして、足の指を温めるようにしましょう。
●乾燥対策をする
水分不足は爪の乾燥を起こします。
水分をたくさん摂って乾燥しないように心がけましょう。
また、お風呂に入る・足湯をするなどして潤してあげることも効果的です。
さらに濡れた足を拭いたあとに保湿クリームを使って潤いを保つことが大切です。
●ネイルを控える
重複爪になっているときは、ネイルはお休みしましょう。
弱っている爪にネイルをし続けていると、余計に爪にダメージを与えてしまいます。
その結果、健康な爪が伸びてくるのを邪魔してしまうこともあります。
まとめ
爪の変形を防いできれいな爪をキープしたい方にとって、重複爪はなりたくない爪の異常ですよね。
しかし重複爪は、適切な施術を行ったうえで、
日頃からの保湿ケアや血流改善・栄養摂取をしっかり行えば改善できます。
ぜひご紹介したケア方法を実践して爪のコンディションを良好に保ってください。
また、重複爪について気になることがあれば、当店にお気軽にご相談ください。